井内友博氏(一庵。)

そば屋の店頭ののれんの前に立つ頭にバンダナを巻いた男性の写真

井内友博氏(一庵。:そば屋)(愛知県名古屋市出身)

井内さんが蕎麦の魅力を知ったのは、当時料理人として勤めていた奥日光のホテルで食べた1枚の手打ち蕎麦でした。「それまで蕎麦に対して特段良いイメージを持っていませんでしたが、そこで蕎麦を食べた時は衝撃が走りました。こんなに蕎麦って美味しかったんだなって。それから蕎麦にどんどんのめりこんでいきました」。何事にもとことんこだわる性格の井内さんは蕎麦の職人を目指して修行に出ました。

起業に向けた準備

栃木県内の有名そば屋等で修業を積んでから10年後、長年の夢であった独立を決意。様々な物件を探す中で偶然現在の店舗を見つけ、即問合せをしました。
「元々飲食店の居抜きだったので機材等はある程度揃っていました。とにかく早くオープンさせたかったので、掃除や開店に向けた手続きを早急にすすめ、借りてから1週間でオープンさせました。場所に関してはどこでも良かったという意識はありました。美味しい店であればお客様は来ていただけますから」。

座敷席、カウンター席を備える落ち着いた雰囲気の店内の写真

地域との関わり合い

起業するうえでは、やれることはできるだけ自分で準備することで初期投資を極力抑えること、運転資金を確保しておくことが重要だと話します。「お店を始める準備をしている時に、地元の業者さんや近所の人たちにご協力をいただき、本当に良くしてもらいました。とても感謝しています。やはり地元の業者さんと連携して経営していくのが理想の形だと思います」。「また、日光市の補助金で、空き店舗等を活用した場合、家賃の補助がいただける支援制度を活用しています。初期投資をできるだけ抑えるためにも非常に助かっています」。

店内の食器棚の前で笑う頭にバンダナを巻いた男性の写真

そばを極めることが集客に繋がる

念願の自分の城をもった井内さんが名付けた店の名前は「一庵。」「やはりそば屋なので「庵」という言葉は付けたかったです。「一」は一番になるという意気込みとはじめの気持ちを忘れないという意味で付けました」。
オープンから3か月、徐々に地域にも認知されてきており、幅広い年代の方が来店されます。「蕎麦は天候や気温などによって味も風味も変わりますが、どんな状況でも、こしが強くのど越しが良くて味わい深いお蕎麦を提供できるように、一打ち一打ちに心を込めています。そして、最高の一枚を提供し、お客様の美味しかったよとの一言が一番嬉しい。これからますます精進していきたいです」。
今後について「蕎麦を極めるために将来的には石臼を使って自家製粉にしたいですね。そのためにもさらに腕を磨いて、もっと多くの方にうちの蕎麦の美味しさを知ってもらいたいです」。

カウンター内で調理する頭にバンダナを巻いた男性の写真

この記事に関するお問い合わせ先

観光経済部商工課商業係
電話番号:0288-21-5136
ファクス番号:0288-21-5121
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