金谷美来氏(奥日光ゲストハウスJUN代表社員)

奥日光ゲストハウスJUNのエントランス前に立つ金谷美来氏の写真

金谷美来氏(奥日光ゲストハウスJUN:ゲストハウス)(宇都宮市出身)

みんなでワイワイできるゲストハウスを

奥日光の中禅寺湖畔でゲストハウス「奥日光ゲストハウスJUN」を営む金谷美来さんは、一人旅が好きで学生の頃から海外・国内問わず様々なところへ旅をしてきました。
そんな金谷さんがゲストハウスを始めたいと思ったきっかけは、岡山県倉敷市にあるゲストハウスとの出会い。「そこでは18時に宿泊者全員でチャックインすることが決まりとなっていました。それをきっかけに、それぞれが自己紹介をして交流を深めたことが、旅の良い思い出になりました。職業や年齢も関係なく、皆でワイワイしている環境がとても素敵に感じました。」
そんな温かく旅人たちが交流を図れ、その土地を好きになってもらえるようなゲストハウスをつくりたいと強く思ったそうです。

梁からドライフラワーが下がり、奥にはグランドピアノがあるしゃれたリビングの写真

ゲストハウスのPRはマルシェでも

大学卒業後に関西で就職し、地元栃木に戻ってから開業するまでは長い道のりでした。まずなかなか物件が見つからない。そして物件が見つかっても許認可申請に時間がかかったことで、オープンできたのは約2年後でした。その間のモチベーションの保ち方として「日光商工会議所主催の創業スクールを受講して、事業計画を改めて見直したりしました。数字的な部分も具体的に出すことができ、稼働率を参考にしながら値段設定をしたり、経営等を学ぶことができました。また、ゲストハウスではハンドメイドの鹿革アクセサリーを制作・販売もしているので、ゲストハウスの宣伝も含めて様々なマルシェに出店しました」。

鹿革アクセサリーがディスプレイされ、写真なども貼られた本棚の写真

奥日光の自然と人

開業場所として奥日光を選んだ理由は、奥日光でボランティアをしていたお母さんからの勧め、そして「自然が本当に豊かなところです。華厳の滝はもちろん、他にも沢山の見どころがあります。それに地域の人たちがとても親切にしてくれて住みやすいところだなと感じたからです。物件を探している段階から地域の人たちが手伝ってくれ、今でも仲良くさせていただいています。ここのラウンジはフリースペースになっているので、近所の人がコーヒーを飲みに来たり、パソコンで仕事をしたりしていることもよくありますよ」。近所の人がよく訪れてくれるおかげで、旅人と地域の人たちが交流できるようになり、そこに住む人ならではの情報を色々教えてくれるそうです。それもこのゲストハウスの魅力の一つとなっています。

花の飾られたリビングの窓から山を望む女性の後ろ姿の写真

様々な視点でバランスよく経営

「宿泊業がメインですが、自然ガイドツアーや着物の着付け体験、日光の鹿革クラフト体験など、様々なオプションメニューもご用意しています。また、ラウンジを使って2カ月に1回、地域の方達との交流会を行っていて、そこからさらに人の輪が大きく広がっていっています。それと母がフルート奏者なので定期的に音楽イベントも開催する予定です」。アクティビティと文化の体験、湖畔を望みながらのイベントは奥日光にあるこのゲストハウスならではの特色となっています。
とはいえ自然が多い場所であるため、客数も天気に左右されることがよくあるといいます。「それでもこの仕事だけに囚われずに、暇なら暇で今の仕事を続けていくためにも、他の仕事をしたり、時間を有効活用しています」。その柔軟な視点が、バランスよく経営をしていくためポイントです。

黄色や緑色のカーテンがたくさん取り付けられた空間の写真

奥日光の情報発信地として

今後について、「奥日光にはまだまだ知られていない素晴らしいところが沢山あります。一日だけでは回り切れないので、長い期間滞在していただけるようにしていきたいです。また、旅人同士や地域の人たちとの交流や、奥日光の魅力を知ってもらうきかっけとなる場所にしていくのがこれからの目標です」。

この記事に関するお問い合わせ先

観光経済部商工課商業係
電話番号:0288-21-5136
ファクス番号:0288-21-5121
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