令和5年度テーマ展「栗山地域の報徳仕法ー西川村の五十里湖水跡地の開発を中心にー」

はじめに

日光神領の報徳仕法は、明治元年(1868)の直前、つまり幕末の15年間に、今市報徳役所を拠点として、二宮金次郎・弥太郎親子と門弟達が、領民を指導しながら展開した農村復興事業です。

今回のテーマ展は、これまであまり知られていない、「栗山地域の報徳仕法」に視点を当てました。中でも、鬼怒川支流の男鹿川(「五十里川」とも言います)と湯西川の合流地点にある西川村で実施した、「五十里湖水跡地の開発」(堤防工事とそれに伴う新田開発)に関わった人々の苦闘の姿に注目しています。ちなみに、この場所は、今からちょうど300年前(1723年:享保8年)に発生した、「下野国最大の洪水」と言われている「五十里洪水」の跡地です。また、地元に遺された貴重な史料を活用しながら、栗山地域(江戸時代には、「栗山郷十ヶ村」と言いました)の報徳仕法の全容も、分かりやすく展示しました。

この展示により、報徳仕法の根幹である「荒地の起し返し」=「復興事業」を優先するのか、それとも、西川村民念願の「新田開発」=「新規事業」を優先するのか、という難問に遭遇した当時の人々の動向を追いながら、皆さんと共に、報徳仕法というものの本質を探りたいと思います。

会場・会期

会場:日光市二宮尊徳記念館(日光市今市304-1)

会期:令和5年11月18日(土曜日)~12月24日(日曜日

  • 開館時間:午前9時00分~午後5時00分(最終入館は午後4時30分)
  • 休館日:月曜日、祝日の翌日(ただし、11月24日(木曜日)は開館)
  • 入館料:無料

会期中のイベント

ギャラリートーク

  • 日にち:令和5年11月25日(土曜日)
  • 時間:午前10時00分および午後1時30分から(事前予約不要)

展示解説パンフレット

令和5年度テーマ展「栗山地域の報徳仕法ー西川村の五十里湖水跡地の開発を中心にー」の展示解説パンフレットです。

この記事に関する問い合わせ先

教育委員会事務局文化財課歴史民俗資料館
電話番号:0288-25-7333
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