ダニが媒介する感染症について
ダニが媒介する感染症とは
野外のヤブや草むら、林などにいるマダニ類やツツガムシ類などのダニは、動物の体液を吸います。
ダニの対策をせずにダニの生息する場所に立ち入ってダニに刺されることがあります。ダニは感染症の原因となる細菌やウイルスなどをもっていることがあり、こうしたダニに刺されると感染症を発症することがあります。
日本では、日本紅斑熱やつつが虫病、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)などが報告されています。
マダニについて
マダニは、衣類や寝具に発生するヒョウダニなどの家庭内に生息するダニとは種類が違います。
硬い外皮に覆われた比較的大型のダニで、吸血前の大きさで3ミリメートルから8ミリメートルくらいの大きさです。主に山林や草むらなどの野外に生息します。
ダニに刺されないためには
マダニやツツガムシ類が生息している山林や草むらに立ち入る場合には、なるべく肌を露出しないようにしましょう。
国立感染症研究所では、マダニの写真などを掲載して、マダニ対策をわかりやすく解説しています。
ダニに刺されてしまったら
ダニに刺されても、痛みやかゆみがないことが多く、気づかないことがあります。山林や草むらなどの野外での活動後の着替えやシャワー、入浴の際には身体にダニが付いていないか確認しましょう。
マダニ類の多くは、人や動物に付くと、皮膚にしっかりと口器を突き刺してそのまま数日から長いものでは10日以上も吸血します。吸着しているダニを無理やり引き抜こうとすると、ダニの一部が皮膚の内部に残って化膿したり、マダニの体液を逆流させてしまったりする恐れがあります。自分で取ろうとしたりせずに、医療機関で処置してもらいましょう。
マダニに刺されたら、数週間程度は体調の変化に注意して、発熱や発疹等の症状がある場合には早めに医療機関を受診しましょう。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
SFTSウイルスを病原とし、発熱、嘔吐、吐き気、下痢、腹痛などの消化器症状が主な症状です。重症化した場合には死に至ることもあります。春から秋にかけて患者の発生が多くみられます。
詳しくは国立感染症研究所や厚生労働省のホームページで確認してください。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)とは(国立感染症研究所ホームページ)
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について(厚生労働省ホームページ)
日本紅斑熱
日本紅斑熱の主な症状は、発熱と発疹です。春から初冬にかけて患者の発生が多くみられます。詳しくは国立感染症研究所のホームページで確認してください。
日本紅斑熱とは(外部リンク)
ツツガムシ病
ツツガムシ病は、高熱と発疹が主な症状で春と秋に患者発生のピークがありますが、関東地方から九州地方では、秋から初冬に患者の発生が多くみられます。
詳しくは国立感染症研究所のホームページで確認してください。
ダニ媒介脳炎
ダニ媒介脳炎ウイルスを保有するマダニに咬まれることで感染します。1週間から2週間程度の潜伏期間を経て、発熱、頭痛、悪心などの症状が現れます。昏睡、けいれん、麻痺などの脳炎症状が現れる場合があります。国内では北海道での発生が報告されていて、死亡した例もあります。
詳しくは厚生労働省のホームページで確認してください。
この記事に関する問い合わせ先
健康福祉部健康課健康推進係
電話番号:0288-21-2756
ファクス番号:0288-21-2968
問い合わせフォーム
- みなさんの意見を聞かせてください
-
更新日:2024年02月19日