プレコンセプションケア

プレコンセプションケアとは

プレコンセプションケアのプレは「~より前の」、コンセプションケアは「妊娠・受胎」のことで、「妊娠前からの健康づくり」を意味します。

プレコンセプションケアとは、性別を問わず、適切な時期に、性や健康に関する正しい知識を持ち、将来の妊娠を含めたライフデザイン(将来設計)や、からだの変化など将来の健康に備えた健康管理を行う取組です。

WHO(世界保健機構)が「妊娠前の女性とカップルに医学的・行動学的・社会的な保健介入を行うこと」を提唱し、国際的にも取組が推奨されています。

また、次世代を担う子どもの健康にもつながるとして、国もプレコンセプションケアを広める活動をしています。

プレコンセプションケアの目的

  1. 若い世代の健康を増進し、より質の高い生活を実現してもらうこと
  2. 若い世代の男女が将来、より健康になること
  3. 1の実現によって、より健全な妊娠・出産のチャンスを増やし、次世代の子どもたちをより健康にすること

プレコンセプションケアについて詳しく知ろう

まずは自分の健康状態について確認し、当てはまる項目を増やしていきましょう。チェックシートは男性用・女性用があります。

健康でいるための生活習慣

~できることを一つからでもはじめてみよう~

  1. 生活リズムを整えよう
    早寝早起きを心がけ、十分な睡眠をとりましょう。
    十分な睡眠とは長さだけでなく、朝すっきり起きられる自分に合った時間のことです。
  2. 適正体重を維持しよう
    適正体重(標準体重)とはBMI(Body Mass Index)が18.5以上、25未満となる体重を言います。
    BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
  3. バランスのよい食事をとろう
    普段の食事に主食・主菜・副菜はそろっていますか?
    毎回の食事で主食・主菜・副菜がそろうように意識して食べるとバランスが良くなります。
  4. 適度に運動しよう
    1週間あたりの運動量は、150分ほどが目安とされています。運動する習慣がない人は「今よりも10分多く動く」を目標に、早歩きやおうちヨガなど、できることから始めましょう。
  5. ストレスをため込まないようにしよう
    過度なストレスは、不安や抑うつの原因になります。ストレスをため込まないように、自分なりのストレス解消法を見つけておくことが大切です。
  6. アルコールは控えめに
    飲み過ぎは、心身ともに悪影響を及ぼします。節度ある適度な飲酒量を心掛けましょう。
  7. 禁煙しよう、受動喫煙を避けよう
    タバコはがん・心臓病をはじめ、たくさんの病気を引き起こします。また、男女ともに不妊症のリスクが増加し、特に妊娠中の喫煙や受動喫煙は流産、早産、低体重を引き起こす可能性があります。
  8. 若い時から健診を受けよう
    生活習慣病やがんは、自覚症状がない段階で早期発見・早期治療することで、重症化を予防できます。決められた間隔で、定期健診を受けましょう。
    また、口の健康は全身の健康につながっています。定期的な歯科健診で口腔チェックを受けましょう。

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