ヤマビルの吸血に注意しましょう!
市内のハイキングコースなどで、ヤマビルに吸血されたという情報が多く寄せられています。
ヤマビルは一般的に4月~11月の間は活動しており、特に6月~10月の雨天時やその翌日は活発に活動します。野外での活動やハイキング、登山などの際は、ヤマビル対策を行うことをおすすめします。
ヤマビルのいる場所
ヤマビルは山林の歩道やけもの道、野生動物(シカやイノシシ)が通る場所に多く生息しています。日陰げの湿った環境を好み、冬季は土の中や落ち葉の下、石の下などで越冬します。
吸血被害を防ぐための対策
ヤマビルが反応するもの
ヤマビルは以下のものに反応して人に接近し、下から上に這い上がって吸血しやすい場所を探します。1分間に1メートルと意外にも早く動くことができ、特に雨上がりは活動が活発になるため、注意が必要です。
- 体温
- 炭酸ガス(呼気)
- 振動(歩いたりする動き)
- 光
- におい
服装や行動
ヤマビルは衣服の少しの隙間を見つけて、吸血しやすい場所を探して這い上がります。吸血されないようにハイキングや登山、ヤマビルが好む環境で活動をする際は次のような対策をしましょう。
- 長袖、長ズボンを着用し、上着の裾はズボンに入れる。
- 厚手の靴下を履き、ズボンの裾を靴下に入れる。
- 長靴を履く。
- 市販のヤマビル用の忌避剤を長靴や衣類に噴霧する(使用上の注意を必ず読みましょう)。
- こまめに足元などを確認する(複数で行動する場合は互いに確認しあう)。
- 休憩等で腰をおろす場合は、周囲にヒルがいないかどうか足踏み等をして確認する。
ヤマビルが生息しにくい環境づくり
ヤマビルが生息しにくい環境づくりのために、次のような方法があります。
- 夏場の草刈りや冬場の落ち葉かきをして、日当たりや風通しを良くして湿った環境をつくらない。
- 動物によるヤマビルの持ち込みを防ぐために、農地や家屋の周辺にシカ柵やイノシシ柵を設置して侵入を防ぐ。
- 有害鳥獣の捕獲等によってシカやイノシシ等の生息数を減らしていく。
吸血されてしまったら
ヤマビルに吸血されてしまったら、次の対処をしましょう。
- すぐにヤマビルを取り除く(塩や虫除けスプレー等をかければすぐに剥がれます)。
- 取り除いたヤマビルを処分する(塩や虫除けスプレー等をかける、ハサミで半分に切るなどして、吸血後の繁殖を避ける)。
- 傷口をつまんで血を押し出し、ヒルが吸血する際に出す唾液成分(ヒルジン等)を絞り出し、傷口を水で洗い流す。(ヒルジンは吸血時の痛みをなくし、血液の凝固を妨げるため、吸血後の傷口から出血がしばらく続きます)
- 虫刺され薬やかゆみ止めを塗り、絆創膏などを貼る。
対処後も引き続きかゆみやじんましんのような症状がある場合は、皮膚科の医師に相談してください。
参考文献
神奈川県「ヤマビル対策マニュアル」
この記事に関する問い合わせ先
観光経済部環境森林課森林政策係
電話番号:0288-21-5104
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更新日:2024年08月20日