飯島さんご夫妻インタビュー(起業・子育て)ペンションオーナー
日光市移住者インタビュー
トロールの森のフロントにて…笑顔の素敵なお二人がお客様を迎えてくれます
飯島欧太郎さん・可奈子さん
- 出身地・・・・ 欧太郎さん:群馬県前橋市
・・・・・・・・可奈子さん:群馬県前橋市(現在ご実家は日光市*Uターン)
- 転入前・・・・ 埼玉県川口市
- 移住した年 ・・2024年1月
- 職業 ・・・・・ペンション_トロールの森ステラ_オーナー
日光でペンションを営むという選択 —飯島夫妻が語る“移住・起業・家族の時間”
トロールの森の前での飯島さんご夫妻
1|ペンション開業と建物のこだわり
「トロールの森ステラ」は、可奈子さんの父がオーナーである「ペンショントロールの森」から徒歩すぐの場所にあり、2024年9月にオープンしたばかり。
開業から1年を経て、欧太郎さんは「ようやく一巡のサイクルが見えてきた。」と話す。特にこだわったのが、客室のドアを開けるとすぐに家族が集まるダイニングにつながる造り。これまでの宿泊経験や、可奈子さんの父(本館オーナー)の長年の知見に自分たちのアイデアを加えて設計した。
欧太郎さん:
「ダイニングの大きな窓から森を眺められるようにしたかったんです。冬になると葉が落ちて男体山が見えるんですよ。自分たちも気に入っていて、2人ここでお茶などを飲んだりしています。」
庭づくりはまだ発展途中。これから少しずつ木を増やし“森の中のペンション”らしい景観を深めていく予定とのこと。
2|移住を決めた理由――家族の時間と自然
移住の決め手となったのは「家族」と「自然」。
もともと可奈子さんの実家が日光にあったこともあり、訪れるたびに土地の魅力を感じていたという。
欧太郎さん:
「日光で自転車に乗るのが楽しくて…。前職は転勤が多くて、家族と落ち着いて暮らすにはどうしようかと考えていたんです。」
医療機器メーカーに勤め、名古屋・金沢・東京など転勤続きの生活。“腰を据えて暮らす場所”として、自然と日光が候補に上がった。
欧太郎さん:
「日光がすごくいい場所だなって思っていたこと、妻の実家のペンションをどうしていくというタイミングでもあったっていうこと、そして家族で過ごせる時間が増えたらいいなっていうこの3つが移住を決めたきっかけです。」
その流れの中で、ペンション運営へのチャレンジが現実味を帯びていく。「やろう。」と最初に言い出したのは欧太郎さんだった。
移住とペンション運営について想いを語る欧太郎さん
3|可奈子さんが感じた“日光の暮らしやすさ”
日光に戻ってきた可奈子さんが感じたのは、「地域のあたたかさ」。
欧太郎さん:
「自分は群馬出身で日光に住むのは初めてですが、妻は実家がここにあるので1回出てまた日光に戻ってきたっていうUターンになりますね。」
可奈子さん:
「私自身、生まれた時から日光にいるわけではなくて、トロールの森本館ができたタイミングの小学5年生の時に日光に引っ越してきたんです。娘も小学校の途中で日光に引っ越しになりましたが、転校してすぐ馴染めたのは、地域の方々が温かく受け入れてくれたからだと思います。」
地域行事や学校の活動にも自然と参加でき、無理のない形でコミュニティとつながれたという。一方で、不便さもある。
可奈子さん:
「車がないと生活は難しいですね。不便もあるけど不便だからこその良さもある地域かなと思います」
4|子どもの変化――自然が育てる力
移住でもっとも大きな変化を見せたのが娘さんだった。都会では時間や人数制限のあった校庭も、日光では思い切り走り回れる環境に。
欧太郎さん:
「娘に移住の話をしたときは、最初は「えー」って感じでした。やはり友達と別れたくないっていうのがあったみたいですけど。おじいちゃんとおばあちゃんの近くで暮らせることもあり、最終的には「いいよ」っていう感じになりました。」
可奈子さん:
「トンボやバッタを捕まえたり、自然の中だからこそ体験できることがあると思います。本当にたくましくなりました(笑)。」
夏には宿泊客から「久しぶりに子どもが外で遊ぶ姿を見た」という声が多く寄せられたそう。
可奈子さん:
「夏でも外で遊べる地域って、今は貴重だと思います。」
“不便を上回る豊かさ”――それが日光での子育ての実感という。
日光オススメスポット霧降高原「天空回廊」…階段を上っているのは娘さんです♪
5|ペンション運営のやりがい――出会いが価値になる場所
一年を通して国内外から多くの観光客が訪れる日光。
飯島夫妻がやりがいとして口を揃えるのは、やはり「出会い」。
欧太郎さん:
「家族連れ、若者、学生、シニアのひとり旅、海外の方…。毎回違う人たちと話すことで新しい価値観をもらっています。最後に“よかった”と言ってもらえるのが励みです。」
料理は欧太郎さんが本館で修行し、現在はコース料理を中心に提供。
これから少しずつオリジナルのスタイルも加えていきたいと語る。
6|移住後にわかった“リアルな課題”
車が必須・・日光駅から徒歩での生活は現実的ではなく、送迎も日課。
欧太郎さん:
「やはり車がなくては生活ができませんね。あと日光は車の渋滞があまりないのが良いところなんですが時期によって渋滞が・・。渋滞は地域住民だけじゃなく観光客が「日光に行きたい」と思うかに関わってくると思うので、渋滞対策や駐車場を充実させていただけるとありがたいかな。」
飲食店が少なく“夜に飲みに行きづらい”・・
欧太郎さん:
「2人ともお酒が好きなんですけど、近くに飲み屋があまりなくてそこは困りました(笑)。ここに住んだからしょうがないけど・・場所によっては好きなお店が全然近くにないよってこともありますので、よく調べておいた方がいいです(笑)。」
“移住+起業”はとにかく大変・・建物の準備、申請、備品、レシピ、オペレーション…、すべてが並行して走る半年間は「目まぐるしかった」と振り返る。
トロールの森の庭にあるハンモック…緑を眺めながらは気持ちよさそうです
7|暮らしてわかる、日光の魅力
飯島夫妻のおすすめスポット
- 霧降の滝(午前中の光が美しい)
- キスゲ平の天空回廊から脇に伸びる散策路
- 新緑とツツジが映える5〜6月の霧降エリア
- 標高が高い霧降エリアの“夏の涼しさ”
- 霧降高原から見る満天の星
標高800m…霧降高原に在るトロールの森から観る夜景…満天の星空もオススメとのこと
8|これからの展望――拡大より“深める”経営を
新たな一年を迎えるにあたり、「大きくすること」より「質を高めること」に注力したいと語る欧太郎さん。
欧太郎さん:
「まずは今のスタイルを丁寧に。庭づくりも進めながら、地域の魅力ももっと知りたいですね。」
忙しさで遠のいていた学生時代からの趣味の自転車も、少しずつ再開したいとのこと。
本格的に自転車を再開するという欧太郎さん…トロールの森の看板の前で
9|移住を検討されている皆さんへ――不便の向こうにある豊かさを
最後に、日光での暮らしを検討する人へメッセージを伺った。
可奈子さん:
「不便はあるけれど、その不便さが“豊かさ”に変わる場所です。自然が遊び場になり、子どもたちがたくましく育ちます。」
都会とは違う“ゆとり”や“体験”。それが日光で暮らす魅力。
(おわりに)自然の中で家族と過ごし、地域と関わりながら営むペンション。飯島夫妻の言葉には、日光で暮らすリアルと、移住へのヒントが詰まっていました。
雪の季節のスノーシューも楽しめるのが日光の良さです




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更新日:2026年05月26日