本郷麻子さん(起業)民泊オーナー

更新日:2026年05月26日

日光市移住者インタビュー

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移住後にいろいろな人と繋がっていけることが楽しいと語る本郷さん

本郷麻子さん

  • 出身地・・・・栃木県栃木市
  • 転入前・・・・埼玉県狭山市
  • 移住した年 ・・2025年3月
  • 職業 ・・・・・民泊Kiri オーナー

日光は「日本的で国際的な場所」―『民泊Kiri』・・・世界とつながり広がる暮らしと仕事

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霧降高原にある民泊Kiri…霧降の「霧(Kiri)」から名前を取った

国内、外資系の企業で人事としてキャリアを重ね、海外生活も経験してきた本郷さん。現在は父親が所有していた別荘をリノベーションして、日光で民泊を営みながら、自分のペースで働き、暮らしを組み立てている。これまでの経験や環境、そして人との関わりの延長線上にあった。場所を変えながらも「人と関わる」という軸は変わらず、「日本の魅力を伝えたい」という想いとともに、日光での新しい暮らしが始まっています。

1|人事としてのキャリアと海外経験

「仕事はずっと人事でした。最初に入った会社で人事配属になって・・・研修とか給与とか、そういうところから始まって…」「ガーナに一年ぐらい住んでいて、カナダにも行っていました」

海外での生活、外資系企業での人事経験。その中で感じたのは、海外の人の日本文化への関心の高さだった。

「外資系っていうのもあって、いろんな国籍の方がいて、日本のアニメの好きな人とかいると、嬉しいじゃないですか。日本の文化を海外の人に知ってもらって、楽しんでもらうみたいなことがもともと好きだったんです」

さらに企業で「ダイバーシティ&インクルージョン*」に関わってきた経験もあり、多様な人が行き交う民泊という形に自然とつながっていった。

(*多様性を認め、その多様な人が安心して活躍できる状態をつくる考え方・取組み)

2|日光は「知っている場所」だった

移住先としての日光は、本郷さんにとって全くの未知ではなかった。

「男体山だとか、女峰山、向こうに日光白根山があってとかっていうのは元々分かってたんで(笑)」

父親が所有していた別荘もあり、「移住というより、分かっている場所に来た感覚」だったという。

「移住って言っても、あそこの自然の素敵なところに行けるんだって感じでした」

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自分の今までの経験が民泊を始めるきっかけになった

3|民泊Kiriを始めたきっかけ

在は民泊の運営は本郷さんが担っているが、力仕事などは息子さん達が手伝ってくれるという。

「ここは父が定年退職のときに、自分へのご褒美として買った別荘なんです」

民泊の名前の由来でもある「霧降高原」にお父様が所有していた別荘を引き継ぎ、息子さんたちと手を加えて素敵なゲストハウスに生まれ変わらせた。

「民泊を始めるって簡単じゃないけど、できるんですよ!」

「掃除とか全般私がやって、問い合わせがあればアプリでコミュニケーション取ったりとかしてます」

基本は非対面だが、時には宿泊者と直接関わることもある。

「『タクシー呼べない、助けて!』って言われて送ってあげたこともあります。それはそれで面白くて」レビューが重要な仕組みの中で「アクシデントがあると命取り」としながらも、柔軟な対応を続けている。インバウンドで多くの外国人が訪れる日光、標高800メートルにある別荘地域はまさに別世界だ。

4|暮らしの変化―「健康になっている感じ」

移住後の変化は大きい。

「毎日、緑とか花とか動物を見て、いいなって思える」

「健康になってるように感じます」

会社員時代の生活とは異なる、自然に囲まれた日常が実感としてある。

Kiri

Kiriの室内は全面木材、大きな窓から見える緑も目に優しくとても快適な空間です

5|日光は「日本的で国際的」な場所

日光の魅力については、明確な言葉で語る。

「田舎に引っ込んじゃったっていうんじゃなくて、むしろ世界と繋がってると思うんです」

観光地であることから海外との接点も多く、

「日本なんだけど、国際的っていうのが魅力なのかな、SNSをよく見るんですけど、海外の方で日光とか、日本のいろんな文化を絶賛してる人の投稿とか目にすることが多くて、繋がってる感じがあります。」

6|空き家活用という視点

すでに次の展開も進んでいる。

「実は2号店の出店に向けて“空き家バンク”に出てた物件を買って準備を始めたんです。7年くらい空き家になってたこの近くの別荘です」

背景にあるのは、「空き家がもったいないなと思って…こういうの、もっと活用してほしい」という想い。

「民泊やりたい人にノウハウを教えたい(笑)」と、経験の共有にも意欲を見せる。

「事業計画を立てて、融資を受けることができました」

さまざまな制度や仕組みを勉強して活用をすることで、資金面のハードルも乗り越えたようだ。

Kiri

2階から1階を眺めるとその解放感がよりわかります

7|日光での暮らしと人との距離と安心感-「社交的でウェルカム」

日光で驚いたのは人との距離感だった。

「社交的なんです。全然違うんです」「挨拶するとだいたい知り合いになれる」

短期間で自然と関係が生まれ、

「排他的じゃない。これすごい推しだと思います」と強く語る。

8|生活のリアル

移住して良かった点は明確だ。

「観光地だから田舎なんだけど、国際的に繋がっている感じがある」

一方で、「寒いところの建物をどう管理するかっていうのを初めて知った」

水道凍結や設備管理など、新たな知識も必要だった。

ただし生活面では、

「スーパーもあるし、洋品店もあって、車がなかったら多分困ってたと思うんですけど、だいたい用が足ります」「困ってないかな」と不便さは感じていない。

Kiri

鳥やリスといった動物に出会えるウッドデッキ

9|民泊運営のやりがいは「いい時間を過ごしてもらうこと」

民泊運営のやりがいについて。

「やりがいは・・・・そうですね。『よかったよ』とか、レビューでいいこと書いていただけること。時々いらっしゃるんですけど、『ありがとう』って手紙を置いてってくれたりとか。鶴折ってあったりとかすると嬉しい」

そして、「いい時間を過ごしてもらったんだなって思うと、よかったなって思います」

こだわりは“人が見える対応”だ。来訪者が「民泊Kiri」の扉を開けたときにテーブルの上に名前を入れた

「ウェルカムレターとか、ウェルカムスナックを置いくようにしてます」

さらに、「困ってるときは助けちゃう」という姿勢も大切にしている。

10|人とのつながりが広げる可能性

「知り合いが増えると嬉しいです」「移住者交流会もすごくいいと思います 移住者同士でつながれるのもいいですね」「あと、ここが冬の間、空いてる時にとかにシングルマザーとか家族旅行とかあんまりできない方に無償で泊まってもらうとか、そういうのもいいできたらなと思ってるんですよ。子供を旅行に連れてってあげられるなって思ったり…」

市が主催する移住者交流会にも積極的に参加して人との繋がりを広げている。人とのつながりそのものが、暮らしの充実につながっている。民泊Kiriの冬期の宿泊を受けない時期についても、社会貢献ができたらと語る本郷さん。同じ立場の人との関係性や、新しいアイデアや機会やが、仕事や活動の広がりにもつながっていく。

Kiri

民泊を始めるにあたり息子さん達と極力DIYで改修した

11|移住を考えている人へ

実務的なアドバイスも具体的だ。

「保健所と消防署に行くと、認可のプロセスは教えてくれます」

また物件選びについても、

「条件によっては民泊として営業できないこともあるので注意が必要」と語る。

その上で「本当にやってほしい」と背中を押す。

おわりに

自然と歴史、そして国際性が共存する日光という場所。本郷さんはその中で、「世界とつながる暮らし」を実感しながら、民泊という形で“世界と日光”をつないでいます。「こんなに素晴らしいところだから、みんなに来てもらいたい」その言葉の通り、日光の価値を体現する暮らしが、ここにはありました。

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2階の寝室での一枚…民泊以外にもいろいろな取り組みをしていきたいとのこと