天野琢也 さん(佐賀)ゲストハウスオーナー

更新日:2024年08月06日

日光市移住インタビュー

ゲストハウス「Nikko Inali sleping」の入り口前に立っている天野琢也さんの上半身を写した写真

天野琢也さん

  • 家族構成
    家族2人暮らし(夫婦)
  • 出身地
    佐賀県
  • 移住した年
    2013年
    (注意)営業期間中、日光で生活(二拠点で生活)
  • 職業
    ゲストハウス「Nikko Inali sleping」オーナー

「貢献の意識を持つことがローカルビジネスの秘訣」自然体で経営するゲストハウスのカタチ

帽子をかぶり笑顔の天野琢也さんの写真

質問1. 日光市に移住されたきっかけを教えて下さい。

これまで国内、海外と飲食店で仕事をしてきたんです。千葉の船橋で仕事をしていた時、日光で知り合った人に「日光でゲストハウスをしたい」と相談して、手伝いをさせていただけるようになりました。元々田舎育ちだったので、ゆったりしたところで生活したいなとも思っていましたし、ゲストハウスの経営にも興味があったので、良い機会だと思って日光にたどり着きました。
手伝いをしながら、サービス、経営のノウハウを学んで、移住から約1年後に自分のゲストハウスを開きました。

質問2. ゲストハウスでのお仕事について教えて下さい。

まず、なぜゲストハウスだったかと言うと、自分のこれまでの経験を振り返った時に、ゲストハウスの形がしっくり来たんですよね。調理の資格を取って、海外に出て英語を学んで...。レストランではお客さんと関わる時間が短いですが、宿泊はお客さんと触れ合う時間が長いので自分にとってより魅力的でした。
ドイツ、フランスなどのヨーロッパ圏やアジア圏など本当に世界中の方が来てくれているのは、日光の魅力ですよね。1泊の予定だったお客さんが5泊まで延長されたことがあったんですが、居心地の良さを感じてくれたり、日光の素晴らしさを感じてくれたりした時はやはり嬉しいものですよね。

視線を上に向け日光移住インタビューを受けている天野琢也さんの写真

質問3. ビジネスを始める上で、日光市の制度で助かったなというものはありますか?

私の場合は色んな制度を使ってきましたが、日光市では融資制度を活用させてもらいました。銀行で借り入れする際の保証料を市が援助してくれたり、借り入れの際の手数料の面でも本当に助かりました。銀行さんからも融資制度の紹介をしてもらったりと、事業を起こすことについての支援がしっかりしているのは日光市の良いところだと思います。
ただ、着工から3ヶ月でオープンする予定が6ヶ月掛かってしまったときは本当にピンチでしたね(笑)開業前の助成金には助けられました。

質問4. 日光市での生活はいかがですか?

最初の頃はずっと働きっぱなしで、日光での生活を満喫する余裕がなかったんですが、仕事が落ち着いてきてからは少しずつ市内を歩くようにしていました。世界遺産の日光東照宮を歩いたり、地域のお祭りに参加したり、山に登ったり。近くの山はある程度登りましたね!
日光市には気晴らしになる娯楽が少ないと言われるんですが、そもそも日光での生活はストレスを感じること自体少ないのであまり気にしないですね!

帽子を被り笑顔の天野琢也さんの顔をアップで写した写真

質問5. 日光市での生活で不便だったことは?

情報入手ですかね。
ローカルな情報は人から聞かないとなかなか入って来ないなと。日用品の買い物ができるお店もそうですし、家探しや、空き店舗の情報も。日光の方はこちらから積極的に入っていけば色んな情報交換をしてくれます。今のゲストハウスの場所もそうですね!日光駅周辺でなかなか良い場所がなくて...。
物件をどうしようか考えていた時に、たまたま立ち寄った韓国料理屋の方に聞いてみたんです。そしたら「隣、空いてるんじゃない?」って(笑)そこは駅から歩いて10分近くと本当に良い場所だったので早速紹介してもらい、貸して頂けることになったんです。本当に運が良かったです!

質問6. 今後の日光市に期待することは?

世界遺産と自然。これまであったものを市や住民の方が大事にされてきたからこそ今があると思っているので、これ以上はあまり多くは望みません。感謝しかないですね。私は日光の資源を活用してビジネスをさせてもらっているので、今ある日光の資源をこれからも大事にしていって欲しいと思っています。代々日光で仕事をしている方とお話をする機会もあるのですが、一緒に地方創生の枠組みでアイディアを語りあえる人がいるというのも素晴らしい環境だと思っています。そんな人たちと一緒に、魅力ある日光市を作って行きたいなと思っています。

帽子を被り笑顔の天野琢也さんの顔を下から写した写真

質問7. 日光市の好きなところは?

生活に歴史の文化が根付いているところと、やはり身近にある自然ですかね。自然の中に身を置くことで仕事のアイディアが浮かんだり、悩みに向き合う時間になっています。本当にすぐそこに山があるので「今日天気いいな!山に行こう!」みたいな感じで、一人でふらっと行くことが多いのですが、良い時間だなと思っています。また、温泉でゆっくりするのも好きで、市民が安く利用できる「やしおの湯」はお気に入りですね。
山の自然に、温泉...自然の中で生活が出来ていることを実感しています。

質問8. 最後に移住や引っ越し、日光での起業を検討している方へアドバイスお願いします。

まずは自分の「楽しい!」って気持ちから始めてほしいと思います。
そして、足と手を使って考える。ただ、頭で考えてなんとかなるってことはないですかね。
地方で起業するには、自分主義な気持ちではなく、誰かに貢献する分野を見つけることが秘訣だと思っています。自分はこれまで、人生でいろんな人に支えてもらい、学ばせてもらった経験と、日光市が守ってきた歴史、文化、自然を活かして、ビジネスをさせてもらっているという思いを常に持っています。ただ、気負いすぎずにまずは日光市に触れて見て下さい。色んな発見があると思いますよ!

Private photo

山をバックに帽子を被っている笑顔の天野琢也さんの顔をアップで写した写真

ちょっと時間があって天気が良いと山に出掛けたくなるんです!

この記事に関する問い合わせ先

地域振興部地域振興課地域政策係
電話番号:0288-21-5147
ファクス番号:0288-21-5137
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