森崎愛さん(神奈川)フォトスタジオ勤務
日光市移住インタビュー

森崎愛さん
- 家族構成
1人暮らし - 出身地
神奈川県横須賀市 - 移住した年
2013年9月 - 職業
着物レンタルスタジオ「うたかたフォトスタジオ」勤務
「ずっと続けたいと思える仕事が、日光にありました」 着物と日光の伝統を紡ぐワーキングウーマン

質問1. 日光に移住されたきっかけを教えて下さい。
私は元々東京で着物の着付の仕事をしていたのですが、自分の大好きな着物を通してヘアメイクやコーディネイトまでを手掛けられる仕事を探していたんです。実家から近い鎌倉であれば、そんな仕事が見つかるかなと思って求人情報を探していた時に今勤めている会社の鎌倉店がオープンするという情報を見て、問い合わせをしました。その後勤めることになったのですが、鎌倉の店舗は元々期間限定の予定だったので、期間が終わる頃に「日光店で働きませんか?」と社長からお話を頂いたんです。
自分がやりたいと思える仕事でしたし、何度か日光にも応援で行っていたこともあったので即決でしたね。
質問2. 今のお仕事について教えて下さい。
着物の着付けから、ヘアメイク、コーディネイトに携わる接客全般をしています。
七五三や、結婚式などの写真撮影をご利用いただくお客様や日光に観光でこられた方への着付けなどですね。最近では小さい頃からの夢でもあったデザインのお仕事も少し。自社でオリジナルデザインの着物制作にも携わっています。日光には世界遺産の社寺やスケールの大きい自然があるので、そのような環境で撮影できるのは日光独自の魅力です。近くに日光田母沢御用邸記念公園があるのですが、こちらでも四季折々の花や貴重な建築物の前で撮影ができます。
日光の歴史、世界遺産の深みを活かしながら、良い環境で仕事ができていますよ。

質問3. お仕事で印象的だった出来事はありますか?
雪の中で行った結婚式の前撮り撮影ですかね。
日光田母沢御用邸記念公園で1月に撮影をしたのですが、とても寒く凍えるような日だったんです。その中でもお客様のご協力のもと、カメラマンと共に一生懸命撮影した作品が日光の自然ならではのとても素敵な出来栄えで、お客様にも大変満足して頂きました。そのお客様は那須方面にお住まいの方でしたが、着物と、日光の歴史、趣の相性を実感してもらえたんです。私は日光をホームグラウンドのように感じているので仕事はしやすいです。
自分自身が日光を知り、お客様へオススメの撮影スポットをお伝えして、そこで実際に撮影して楽しんでいただけると、すごく嬉しいです。
質問4.お休みの時の過ごし方について教えて下さい。
日光に来て最初の頃は、神社仏閣や観光スポットに行ったりしました。
ただそれは、基本的には仕事の撮影スポット巡りの為で、この近所にどんな店があるのか、どんな雰囲気の場所があるのかを知りたかったんです。今でもお休みの日は日光市内で過ごすことが多くて、仕事関係の方から別の企業さん、商工会議所青年部の集まりなどを紹介してもらって、イベントなどにお誘いいただくこともあります。アウトドアツアー等を組んでいる方に、中禅寺湖でのサイクリングツアーのモニター体験にお誘いいただいたり、商工会議所青年部の会合や食事会にお招き頂いたり、自分がこれまで体験することのなかった機会を日光の皆さんから頂いていますね。
日光は人と人とのつながりが強く、皆で盛り上げていこうという結束力、一体感のようなものを感じています。

質問5. 日光市の生活で困ったことや不便だったことはありますか?
何をするにしてもやはり車がないと生活には困りますね。
私が日光に来た頃には車を持っていなかったので、職場の方に送り迎えをしてもらったりしていました。また市内を歩いていた時には、お知り合いの方が声を掛けて下さって目的地まで乗せてもらったことも(笑)今は車があるので不便には感じませんが、観光シーズンの渋滞は大変なので、仕事へ行く際は渋滞が始まる前に家を出るなど工夫しています。
その他困ったことは水道が凍ることです!(笑)
冬の寒さが厳しくなってくると水道管が凍ってしまうことがあるんです。引っ越してきた頃に、皆さんから「注意してね」と言われていたんですけど…ある日、無意識に蛇口を閉めてしまった時に限って寒くなり翌朝水が出なくなってしまったんです。その時は理由が分からなくてすぐに業者の方に来ていただいたのですが、結局お湯を掛けて直してもらいました。その時は焦りましたね。
質問6. 日光市の良いところ、好きなところを教えて下さい
やっぱり自然ですね。水と空気がすごく綺麗。
今の職場は大谷川沿いにあって、少し歩いたところに憾満ヶ淵という小さな渓谷があるんですが、朝出勤するとキャンプ場にいるような澄んだ空気の匂いがするんです。私は自然の中で生活がしたいとは考えていなかったのですが、今ではわざわざ朝食を持ってお店の外で食べることもあるくらいです。
あとは人のおおらかさですね。地域の皆様に、「うたかたさんで着物をレンタルした素敵なお客様がいらしたよ。」とお声がけいただけると、すごく幸せを感じます!
日光の皆さんはとても好意的で着物イベントなど協力を頂くことが多くて、そんな時に地域の人間関係の良さを感じます。

質問7. 日光市にこれから期待することはありますか?
日光に住む若い世代を増やしてもらいたいですね。
就職や進学を機に日光を離れる方が多いかと思いますが、大学や専門学校など日光市内で学ぶ選択肢ができたり、Uターンで戻って来やすい環境作り、例えば地区によっては単身者用の賃貸住居が少ないので、若者が気軽に住まいを選択できるような環境が整うのも重要かと思います。街を歩く若者が増えると市内の雰囲気も活気が出てきますしね。
あとは、気軽に一人でふらっと立ち寄れるカフェがないんですよね。たまには、一人でゆっくり考え事をしたいなーと思うこともあるので、そんな時は宇都宮市まで行って一人ゆっくりしています。
質問8. 最後に移住や引っ越しを検討している方へアドバイスをお願いします。
私は今、日光市で自分がやりたいと心から思える仕事に巡りあえて、本当に嬉しく思っています。
私が今勤めている業界では、各分野によって分業、分担されていることが多いのですが、地方では1つの会社が一貫して請け負うようなケースが多いのではと思います。実際に私も着物の着付けだけでなく、メイクやコーディネイトまでを任せて頂いているので満足度はとても高いです。何か1つの分野に全力で向き合いたいという気持ちがある方には、地方での仕事は選択肢の1つになるのではないでしょうか。そのような仕事が自分の地元にないことは結構多いと思うので、視野を広げて自分の心からやりたいと思える仕事探しをしてほしいと思います。
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うたかたスタッフみんなで、浴衣で日光散策!
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更新日:2024年08月06日